「実家の土地を売りたいけれど、隣との境界がはっきりしていない…」そんなご相談をよくいただきます。土地の売却前に必要になることが多い「境界確定測量」について、費用の目安や流れを、札幌市南区・澄川エリアの事情もふまえてわかりやすくご説明します。
「境界確定測量」ってどんなもの?
境界確定測量(きょうかいかくていそくりょう)とは、お隣の土地との境目(境界線)を、正式に確定させるための測量のことです。専門家である土地家屋調査士が現地を測り、隣の土地の所有者にも立ち会ってもらったうえで、「ここが境界です」とお互いに合意して書面に残します。
「昔から境界の杭(くい)があるから大丈夫」と思われる方も多いのですが、長い年月のうちに杭が動いてしまったり、そもそも杭がなかったりするケースは少なくありません。特に古くからお住まいの土地では、正確な境界がわからないままになっていることがよくあります。
なぜ売却前に測量が必要なの?
土地を売るとき、多くの買主さんや不動産会社は「境界がはっきりしている土地」を求めます。境界があいまいなままだと、次のようなトラブルにつながるおそれがあるからです。
- 売った後にお隣との間で「ここは自分の土地だ」という争いが起きる
- 買主が住宅ローンを組みにくくなる
- 土地の広さが正確にわからず、価格が下がってしまう
こうしたトラブルを防ぐため、売買契約の前に境界をきちんと確定させておくことが安心につながります。特に相続した土地を売る場合、親世代の代から境界が確認されていないことも多いので、早めの確認をおすすめします。
費用の目安と、南区ならではの注意点
境界確定測量の費用は、土地の広さや形、隣接する土地の数などによって変わりますが、おおよそ35万円〜80万円程度が一般的な目安です。隣り合う土地が多かったり、道路(市や国が所有する土地)が接していたりすると、手続きが増えて費用も高くなる傾向があります。
ここで札幌市南区の澄川エリアならではの点をお伝えします。南区は坂道や傾斜地が多く、平らな土地に比べて測量の手間がかかる場所もあります。また、雪の多い地域ですので、雪で地面が覆われる冬場は測量が難しくなることがあります。積雪期を避けて、雪解け後の春から秋にかけて計画を立てると、スムーズに進みやすくなります。
「売りたいと思ったときにすぐ売れない」ということがないよう、測量には数か月かかる場合があることも覚えておくとよいでしょう。
測量の流れをざっくり知っておこう
実際の流れは、おおまかに次のようになります。
- 土地家屋調査士に依頼し、資料を調べてもらう
- 現地で測量を行う
- お隣の所有者に立ち会ってもらい、境界を確認する
- お互いが合意して書面(境界確認書)を交わす
- 確定した測量図を作成する
この間、隣の方との日程調整や合意が必要なため、時間に余裕を持って進めることが大切です。ご高齢の方お一人で進めるのは負担が大きいこともありますので、ご家族と一緒に、または信頼できる不動産会社に相談しながら進めると安心です。
まとめ
境界確定測量は、土地を安心して売却するための大切な準備です。費用や時間がかかるとはいえ、後々のトラブルを防ぎ、土地を正しい価値で売るためには欠かせないステップといえます。南区の傾斜地や積雪といった地域の事情もあわせて、計画的に進めていきましょう。
私たちSMILIA(スミリア不動産)では、介護と不動産の両面から、ご高齢のお客様とそのご家族に寄り添ったサポートを行っています。土地の売却や測量のことでお悩みの際は、どうぞお気軽にSMILIAへご相談ください。
